セキュリティ対策、何から手をつければいいか
「何かしなければ」と思いながら、手が止まる
Webセキュリティの重要性は分かっていても、具体的に何から手をつければいいのか分からず、後回しになっているケースは少なくありません。専門用語が多く、どこまでやれば十分なのか基準も見えにくいため、優先順位をつけにくいというのが実情です。
情報を集めようとするほど、対策の種類の多さに圧倒されてしまい、結局何も始められないまま時間が過ぎてしまうことも珍しくありません。
まず確認したいのは「今の状態」
対策を検討する前に、まずは現状を把握することが出発点になります。CMSやプラグインのバージョンは最新か、管理画面へのアクセスに制限はあるか、SSL証明書は有効か。こうした基本項目は、専門知識がなくてもある程度確認できます。
現状が分からないまま新しい対策を検討しても、優先順位を正しくつけることはできません。まず足元を確認することが、遠回りのようで実は近道になります。
次に見えにくいのが「継続的な監視」
バージョンアップや証明書の更新は、一度対応すれば済む作業です。一方で、不正アクセスの試行や、ファイルの不審な書き換えといった変化は、継続的に見ていなければ気づけません。この「継続する部分」が、後回しにされがちな領域です。
一度きりの対応で終わる項目は達成感を得やすい一方、継続が前提の項目は成果が見えにくく、優先順位が下がりやすいという傾向があります。
全部を自分でやろうとしない
セキュリティ対策のすべてを運用担当者だけで担おうとすると、専門知識の不足から抜け漏れが生まれやすくなります。基本的な設定は社内で対応し、継続的な監視は専用の仕組みやサービスに任せるといったように、役割を分けて考えるほうが現実的です。
すべてを内製化する必要はなく、どこまでを自分たちで担い、どこからを外部の仕組みに任せるかを線引きすることのほうが、結果として続けやすい体制につながります。
優先順位をつけるなら
限られた時間の中で対策を進めるなら、まずは「今何が起きているかに気づける状態」を作ることを優先するのがおすすめです。事前に完璧な防御を用意することよりも、異常が起きたときにすぐ気づける仕組みのほうが、実際の被害を小さく抑えることにつながります。
防御をどれだけ固めても、想定していなかった経路から問題が起きることはあります。気づく仕組みがあれば、そうした想定外にも対応できます。
完璧を目指さず、まず一歩
Webセキュリティは、一度整えれば終わりというものではありません。まずは運用しているWebサイトの現状を確認し、継続的に見る仕組みがあるかどうかを点検するところから始めてみてください。
完璧な状態を目指して動けなくなるより、今できる小さな一歩から始めるほうが、結果的に前に進みます。
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